七草粥はいつ食べる?朝・夜どっちが正解?由来や種類も知りたい!

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「お正月の食べ物」と聞いておせち、お雑煮を思い浮かべる人はいても、七草粥を思い浮かべ

る人はあまりいないのではないでしょうか。

聞いたことはあるけれど、どんな風習で何のために食べる物なのか説明できる人は少なくなっ

てしまいました。

しかし由来などを知っていれば新年に必ず食べたくなるはずですよ♪

七草粥はいつ食べるの?朝・夜どっちが正解?

七草粥

七草粥をお正月に食べることはなんとなくわかったけれど、具体的には何日に食べる物なので

しょう。

歴史的に最も正しいのは1月7日の朝となっています。

昔は1月6日の夜までに七草を準備し、『七草歌』を歌いながら18時から二時間おきに一菜

ずつ包丁の背やお玉で叩いて細かくしていたそうです。

一菜につき二時間もかけるなんてかなり念入りに細かくしていたんですね……。

ちゃんと叩く順番も決まっていて、酉の刻(18時ごろ)がセリ、戌の刻(20時ごろ)がナ

ズナ、亥の刻(22時ごろ)がゴギョウ、子の刻(午前0時ごろ)がハコベラ、丑の刻(午前

2時ごろ)がホトケノザ、寅の刻(午前4時ごろ)がスズナ、卯の刻(午前6時ごろ)がスズ

シロとなっています。

スズシロを叩き終わると午前8時ごろになるので、そこから米と七草を煮てようやく七草粥が

完成するのです。

そのため七草粥は朝に食べる物とされていますが、現代でこの工程をしようとする人はまずい

ません。

幸い食べる時間でご利益が下がるなどはないので、現代人である私たちはスーパーの七草粥セ

ットを買って夕飯に作るというのが手軽に食べられて良いと思います。

七草粥の由来は?

七草粥は日本と中国の伝統が合わさって出来た習慣です。

中国では漢の時代に新年になると動物や穀物を占っていました。

元旦は鶏、2日は狗、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人、8日は穀。

それぞれの日に占ったものを大切にしなければならないという決まりがあったことから、1月

7日は『人日(じんじつ)の節句』となりました。

また唐の時代になると人日の節句に『七種菜羹(ななしゅさいのかん)』という七種の野菜を

入れた汁物を食べて無病息災を願うようになります。

この習慣が奈良時代の日本に伝わり、新年に生命力の象徴である若菜を摘む『若草摘み』や七

種の穀物で作る『七種粥』といった風習と結びつくことにより『七草粥』という風習が作られ

ていきました。

七草粥を人日の節句に食べるようになったのは、その後の江戸時代に人日の節句が五節句とし

て定められたためだと言われています。

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七草粥の種類は?

七草

その名の通り七種の野菜が入っている七草粥ですが、一つ一つにきちんと意味があるのです!

◆セリ

『競り勝つ』
胃腸を丈夫にして食欲を増進させます。

◆ナズナ

『撫でて汚れを除く』
別名はペンペン草です。
肝機能を整え、利尿作用や解毒作用を持ちます。

◆ゴギョウ

『仏体』
別名は母子草です。
昔は風邪予防に使用されていて、咳や喉の痛みを和らげます。

◆ハコベラ

『繁栄が広がる』
ビタミンAが豊富なので目にいいとされてきました。
腹痛にもよく効きます。

◆ホトケノザ

『仏の安座』
別名は田平子です。
胃腸を健康にします。

◆スズナ

『神を呼ぶ鈴』
現代で言うカブのことです。
ビタミンが豊富な上に消化も助けてくれます。

◆スズシロ

『汚れのない純白』
現代で言うダイコンのことです。
意味の通り美肌効果があります。
また消化も助け、風邪予防にもなります。

終わりに

このように、七草粥にはお正月に食べたり飲んだりして疲れた胃腸にとって有り難い効果がた

くさん含まれています!

ぜひお正月の締めとして七草粥を召し上がってみてくださいね!

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