多くの日本人が最も豆を意識する時期である節分。
子供のころは鬼に投げる側だったのに、いつの間にか自分が鬼になって投げられる側になって
いた、という人もいることでしょう。
そんな節分ですが、恵方巻きや豆まきにどんな意味が込められているのかを知っているでしょ
うか?
実は節分には演技のいい食べ物というのが9つ存在します。
今回はその9つの食べ物をご紹介していきたいと思います。
節分に食べる縁起のいい食べ物は?
■恵方巻き
恵方巻はその年の恵方をむき、だまって食べきることが縁起良しとされています。
ちなみに恵方巻きの起源は定かではありませんが、江戸時代の末期に大坂・船場の商人たちが
商売繁盛と厄除けを祈願する風習として始まったという説が有力です。
もともとは関西地方では一般的で全国的なものではなかったのですが、コンビニが力を入れて
恵方巻きを販売をした結果として、全国的に広まりました。
■豆(福豆)
豆をまいた後に、自分の年齢分の豆を食べるのが良いとされています。
自分の体内に「福」を取り入れるため、食べるのが良いとされています。
また、年齢の数+1個食べるというのを聞いたことがある方もいるかと思いますが、その1個の
意味は、「来年も健康である」ことを願っての+1個です。
豆には「魔滅」ということで、邪気(鬼)を払う力があるとされています。なので邪気がやっ
てくる節分にまくようになったのだそうです。
■落花生
北海道、東北、信越地方では当たり前のように落花生による豆まきが行われています。
伝統的な大豆から落花生に変化したのは、昭和30年代に北海道からではないかと言われていま
す。
「雪の中でも落花生なら拾いやすい」や「食べ物が粗末にならない」などの理由から落花生を
撒くようになっていき、それが雪の多い東北や信越地方にも広がっていったようです。
■いわし
「柊鰯(ひいらぎいわし)」という葉のついた柊の小枝に焼いたいわしの頭を突き刺したもの
を飾る風習があります。
これは平安時代から行われてきたともいわれており、現在は見かけることは少なくなってきた
が、節分の時期になると玄関先に柊鰯を飾る習慣が残っている地域もある。
魔除けのために飾られますが、なぜ柊といわしなのかと言うと、鬼が苦手とするものだからだ
といわれています。
「尖った葉が目を刺す柊」と「独特の臭みを持ついわし」で鬼を寄せ付けないようにするとい
うことらしいです。
いわしについては飾るだけでなく食べる習慣もあります。
これは主に西日本に根付く風習のため、関東ではあまり知られていません。
食べることでイワシの臭みで魔除けになります。
■くじら
山口県では、節分にくじら料理を食べるという習慣があります。
大きいものを食べると縁起が良いからとされており、くじらは大きいものの代表格なので食べ
られています。
こちらは全国的には知られていないことがほとんどです。
■そば
節分そばというものも存在します。
実は江戸時代の頃では、節分に食べるそばを「年越しそば」と呼んでいました。
「節分」とは「季節の分かれ目」のことを指しており、年に4回ある「立春」〜「立冬」のそ
れぞれ前日にあたります。
特に「立春」については冬から春へ変わる節目として重きがおかれていた為、本当の年越しは
大晦日ではなくて立春の前日である「節分」として考えられていました。
その節分で身を清める為に「年越しそば」を食べていたそうです。
■こんにゃく
四国地方で始まった風習であると言われています。
食物繊維が豊富なこんにゃくは胃や腸の中をきれいにする働きがあり、昔の人は「胃のほう
き」「砂おろし」と呼んで身を清める事を目的として節分に食べていたようです。
こんにゃくには実際にガン予防や糖尿病予防といった効果が期待できるので、実際健康にもい
いです。
■けんちん汁
中国より伝わった料理を元に、鎌倉の建長寺で作られた建長寺汁がけんちん汁の発祥とされて
います。
基本的に冬の行事食として食べられていましたが、様々な行事が消えて行く中で節分が残った
ので、そのまま続けられてきたとされています。
■福茶
福茶とは元旦、大晦日、節分などで、健康長寿や無病息災を願って飲むお茶のことをいいま
す。
起源をたどると平安時代中期の僧である空也上人が、病人にお茶を飲ませて病気から救ったと
いうお話が元になっているそうです。
終わりに
皆さんはいくつ知っていたでしょうか?
同じ節分の風習でも、地域によって差があるなんて不思議ですよね。
どれも縁起がいいので、食べたいと思ったものは是非食べてみることをおすすめします。
【こちらもお薦め】
恵方巻の正しい食べ方!口から離さない?笑うの?目をつぶるの?
恵方巻の基本の具材は?7種類じゃなきゃダメなの?意味や由来は?
鯉のぼりの由来と色の意味!吹き流しがついている理由を徹底調査!