お正月と言えばお餅、お正月のお餅と言えばお雑煮やおしるこがありますが、鏡餅を忘れては
いけません。
日本では昔から、正月前になると家に鏡餅を飾るという伝統がありますね。
最近では鏡餅を飾らない家庭も増えてきている様ですが、おじいちゃん、おばあちゃんの家に
行くとわりと高確率で目にすることがあるかと思います。
実はその鏡餅には、重ねる順番や飾るのに最適な時期があることを皆さんはご存知でしょう
か?
何気なく見ることはあっても、まじまじとは見ないので知らないという方も多いはず。
今回はそんな鏡餅について調査してみたので、皆さんもぜひチェックしてくださいね!
鏡餅の正しい飾り方は?
近年スーパーなどの市販で売られている鏡餅には、干支のキャラクターがお餅の上に乗せてあ
ったりするものも多くみられますが、基本的には三方という土台の上に丸い餅を二つ積み重
ね、紙垂や裏白、末広などの飾りを重ねていくことで正式な鏡餅が完成します。
飾りに使う材料は地域により異なることもありますが、昆布や黒豆、伊勢海老などの縁起物を
飾る家庭もあるようです。
鏡餅を重ねる順番は?
ここでは、さきほど少し紹介しました飾りの重ねる順番について、紹介していきます。
(① から順に飾っていきます。)
① 三方・・・鏡餅を飾る土台。お供え用の器で、折敷に台が付いたもの。
② 白の奉書紙、または四方紅・・・四方が赤く彩られた和紙。
③ 御幣(ごへい)・四手/紙垂(しで)・・・紅白の四角形を繋げた紙。
④ 裏白(うらじろ)・譲葉(ゆずりは)・・・緑色の葉っぱ。
⑤ お餅・・・大小のお餅二段。
⑥ 橙(だいだい)・・・ミカン科の植物。
⑦ 末広(すえひろ)・・・末広扇の略。お餅の後ろに飾る金色の扇。
鏡餅を飾る場所は?
① 床の間/玄関・・・昭和の家庭では、メインの鏡餅を人がよく集まる床の間や、玄関に飾る
ことが主流でした。
② 神棚/仏壇/台所・・・小さめの鏡餅を飾るのに適している場所です。
床の間が無い家では、家族が最も集まる場所(リビングなど)が良いでしょう。
また鏡餅は、家の全ての部屋に飾ることが出来ます。
ただし騒がしい所(テレビの側など)や、位置的に見下ろしてしまう様な低い所には極力飾ら
ないようにしましょう。
鏡餅を飾る時期は?
鏡餅を飾る時期に厳密な決まりはありません。
ただし飾ると縁起が悪いとされている日にちがあるのも確かですので、その点はおさえておき
たいところです。
■12月29日
「二九日=苦に通じる」とし、この日に餅をつくことは「苦餅」、「苦を待つ」や「苦をつ
く」などの意味合いにより縁起が悪いとし、鏡餅を飾るのも同様に29日を避ける家庭が多いと
されています。
ちなみに「二九=福」とし、逆に縁起が良い日にちと捉えてあえて29日に餅つきをしたり、鏡
餅を飾るご家庭もあるようなので、一概には言えませんね。
12月31日
大晦日についた餅をその夜に供えることを、昔から「一夜餅」と言われていま
す。そして葬儀の「一夜限り」と繋げ、この日に餅をついたり鏡餅を飾ることは縁起が悪いと
されてきました。
では逆に縁起が良い日にちはあるのでしょうか?
一般的にはクリスマス後の26日〜28日の間に飾る家庭が多いですが、その中でも最も良い日と
されているのが28日です。
なぜこの日が良いのかというと、八のつく日は「末広がり」で家の繁栄・繁盛を意味し、縁起
が良いと言われているからです。
上記の理由を踏まえ、鏡餅を飾るのにベストな日にちは12月28日、この日に飾れない場合は
30日が良いでしょう。
終わりに
お正月の伝統的な飾りである鏡餅。近年ではスーパーや通販でも簡単に購入出来てしまうの
で、自ら飾り付けをする家庭はほとんど見られなくなりました。
ですがこうして調べてみると、飾り一つ一つに意味があり、とても縁起が良いものだというこ
とが分かりました。
皆さんもぜひ一度、ご自身の手で鏡餅を飾ってみてはいかがでしょうか。
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