皆さんはお彼岸のお墓参りに行ったことがありますか?
お彼岸は日本で古くから続けられている仏教の伝統行事ですが、初めてお彼岸のお墓参りに行
く方や初めてではない方でも、意外とお彼岸についてよく知らないことがあるのではないでし
ょうか。
例えばお供え物一つにしても、その種類や金額、のし紙にまでマナーがあります。
そんな「お彼岸のお供え物」について詳しく調べてみたので、皆さんもぜひチェックしてみてく
ださいね!
お彼岸のお供え物について
お供え物の基本は「五供(ごくう)」の五種類が基本と言われています。
その五種類というのが、
① 香…お線香のことを指し、その香りが仏様の食事であり、またお香の香りにより私達の心身
を浄化するという意味合いがあります。
② 花…供花(くげ)と言ってお墓や仏壇に手向ける花のことを指し、その美しさにより私達の
心を清めます。水換えは毎日行い、花が萎れてしまうことのない様にしましょう。
③ 灯燭(とうしょく)…ロウソクに灯された火が私達の煩悩を打ち消し、そして仏様のいる場
所や周囲の人も照らすことから、他人を想い、尽くす慈悲の心を表すといいます。
④ 飲食(おんじき)…仏様の食事。家族が食べる主食(炊きたてのご飯)を供えます。毎日食
事が出来るという事はご先祖様があってこそであり、その感謝の心を表します。
⑤ 浄水…お墓や仏壇に供える水で、こちらも香や花と同じで私達の心を浄化するという意味合
いがあります。しかしお水を供えない宗派もあるのでそのあたりの確認は必要です。
お彼岸のお供え物は何がいい?
お彼岸のお供え物、出来ることならその家庭にとって最適な物を選びたいというのが正直なと
ころです。では一体どんなお供え物が適しているのか、紹介していきますね!
■故人が好きだった物
どうせなら日持ちするものにしましょう。食べ物の場合、洋菓子では焼き菓子の詰め合わせや
カステラ、ゼリーなどのスイーツ、和菓子であればおかきや羊羹、最中などが選ばれやすいで.
す。
また缶ジュースや缶詰は保存が利きますし、お酒を飲むご家庭なら缶ビールは喜ばれるでしょう。
■フルーツ
旬の果物を選びましょう。お彼岸の期間中に傷んでしまわない様に、熟れたものは避けた方が
良いです。
■どうしても品物選びに困ってしまう場合
お線香やロウソクの様な必ず使う物を選ぶと良いでしょう。
お彼岸のお供え物の金額相場は?
故人との関係性にもよりますが、2000円〜5000円程度が妥当です。
ただし初盆に限りこれよりも高めの金額の場合が多いです。
祖父母や親など近い関係であるほど金額が上になります。
高額すぎると相手方に気を遣わせてしまいます。
お供え物は金額ではなく気持ちが大事ですので、あまり気を張らずにいきましょう。
お彼岸ののしのマナー
本来「熨斗(のし)」とは慶事の際の贈答品などに添える長六角形の飾りのことを指します
が、お彼岸は弔事なのでのし無しの「掛け紙」を使うのが一般的です。
水引は地域により異なりますが黒白・銀白・黄白を使います。
また表書きは「御供」、「御仏前」で、黒の筆ペンで名前を書きます。
終わりに
お彼岸のお供え物について紹介しましたが、種類や金額よりもやはり気持ちが一番大事なので
す。
お彼岸のお墓参りの際は、お供えをする前にお墓の掃除も忘れず行いましょう。お墓や仏壇を
きれいにしたあとは、お花やお線香をあげ、そしてご先祖様への感謝の気持ちを持ってお供え
物をしてあげましょう。