室内での熱中症対策はエアコンが有効!湿度や気温の調整で命を守る

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近年、夏は命の危険を伴うような高温が続くことも、当たり前になりつつあります。

毎日のように熱中症で多くの人が救急搬送され、水分補給など十分な対策をするように呼びかけられていますよね。

屋外で強い日差しを浴びる時だけでなく、実は室内でも熱中症が起こることも。

今回は熱中症の原因、そして室内での熱中症対策について詳しくご説明しましょう。

熱中症の原因

熱中症

熱中症は、体温調節機能のバランス(産熱と放熱)が崩れてしまうことが原因で起こります。

産熱・・・体温を適温に保つため、体温が下がってきたら体内で発生する熱を増やす

放熱・・・体温が適温よりも上がってきた場合に、体外に熱を逃がす

ヒトの体温が適温の36~37℃に保たれるのは、産熱と放熱により体温調節機能が正常に働いているからです。

体温が上昇すると体は適度な体温を維持するために、汗をかいたり皮膚の温度を上昇させたりして熱を体の外に放出しますが、この機能が損なわれることが原因となり熱中症を起こします。

熱中症を起こす要因として、

・気温、湿度が高い

・日差しにあたっている

・炎天下での作業や運動

・脱水症状

などがあります。

室内でも熱中症になるの?

熱中症というと、日差しの強い猛暑日の屋外などで発症すると思われがちですが、実は直接日差しを浴びない室内でも発症する可能性があります。

室内であっても温度が高く湿気がこもりやすい場所や、風通しが悪かったり適切に冷房機器を使用しない場合など、熱中症になる危険性が高くなります。

また、発汗しているのに気がつかず水分補給しない場合、気温がそれほど高くなくても熱中症になる可能性があるので注意が必要です。

エアコンで湿度と気温を調整

エアコン 熱中症

熱中症は気温が高いだけでなく、湿度が高くなることでも起こりやすくなります。

熱中症予防のためにエアコンで温度調節することはとても大切ですが、同時に湿度にも気を配りましょう。

エアコンを使用するかどうかの目安は28℃といわれていますが、これはエアコンの設定を28℃にするのではなく、室温が28℃にならないようにするということ。

室温が28℃に下がらなければ、エアコン設定温度を下げる必要があります。

また、エアコンの冷房機能を使えば温度が下がるだけでなく、湿度も同時に下げることができます。エアコンの冷風が苦手という人も少なくないと思いますが、その場合は冷房ではなく除湿機能を使い、湿度を下げるようにしましょう。

快適だと感じられる湿度は50~60%、これよりも高くて気温も高めなら我慢せずにエアコンを使用することをオススメします。

その他の熱中症対策

エアコンを使用する他にも、窓を開けて風通しを良くし扇風機を使用したり、遮光遮熱機能のあるカーテンの活用、すだれやよしずで日光をさえぎるような工夫をしましょう。

また、室内では屋外で活動している時に比べ、喉が渇いたと感じにくいかもしれません。

しかし、熱中症予防のために水分補給することはとても重要、喉が渇いたと感じなくても、こまめに水分を補給しましょう。大量に汗をかいた時は、水分に加えて適度な塩分補給も重要になります。

睡眠不足など生活習慣の乱れも、熱中症を起こしやすくするので、寝不足にならないよう睡眠を十分にとり、栄養バランスの良い食事を摂るなど規則正しい生活を心がけましょう。

まとめ

室内で過ごしていても、熱中症を発症する恐れがあります。

室温が28℃を超えないようにエアコンを使用し、温度だけでなく湿度にも気をつけましょう。

エアコンの冷房機能が苦手な場合は、必要に応じて除湿機能を使っても。

エアコンを利用する他にも、扇風機や遮光遮熱機能のあるカーテンを利用したり、水分補給・塩分補給をしっかりと行い、熱中症にならないように注意してください。

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