その名の通り突然耳の聞こえが悪くなるのが突発性難聴。
あまりにも急に発症するので戸惑う方が多いですが、突発性難聴はいろいろと不明な部分も多い病気なので早めに治療してもらわなければなりません。
もしもの時のために突発性難聴の正しい情報を知っておきましょう!
突発性難聴はストレスが原因?
突発性難聴は明確な原因がまだわかっていない病気ですが、ストレスが原因ではないかという説があります。
人間には体を活動させたり集中力を高めたりする「交感神経」がありますが、ストレスを感じると交感神経が体の血管を収縮させるので、内耳の血流が悪くなります。
その結果、酸素など血液が運んでいるものがうまく配達されないので、突発性難聴を引き起こすのではないかと言われています。
ストレスの他にも突発性難聴の原因として考えられているのはウイルスです。
何らかのウイルスが内耳に侵入して耳の機能を低下させているのではないかと推察されています。
他にも突発性難聴に再発がほぼない事(抗体の獲得)、発症前に風邪を引くなど体調を崩しているなどの現象も、ウイルスが原因と考える人々の根拠となっています。
しかし突発性難聴になった人から原因となったウイルスは未だ発見されていません。
突発性難聴の初期症状
突然の難聴
前日には問題なく聞こえていたのに、朝起きたら聞こえなくなっていたなど突発的な難聴は注意が必要です。
大抵は片耳だけに症状が現れることが多いので、突発性難聴を疑いましょう。
耳鳴り
音を受け取る神経が過剰に反応することにより、耳鳴りの症状が出る場合があります。
めまい、吐き気
耳の中には三半規管と呼ばれる体の平衡感覚を保つための器官があります。
内耳だけでなくその奥にある三半規管にまで影響が出てしまうと、めまいやそれによる吐き気を感じることがあります。
これは重症の時に現れる症状なので、一刻も早く病院に行かなくてはなりません。
突発性難聴の予防法
残念ながら突発性難聴の有用な予防法はまだ見つかっていません。
突発性難聴は原因すら曖昧で、わからないことが多い病気です。
そのため何をすれば突発性難聴にかかりにくくなるのか断言することが出来ないのです。
しかしストレスやウイルスでも、疲れをためずに健康でいれば恐れることはありません。
ですので、日頃から睡眠・食事には気を使って生活することは大切ですよ!
突発性難聴の治療法
主に治療に使われるのはステロイド(副腎皮質ホルモン)です。
これを点滴するのですが、効果がない場合はプロスタグラジンという血管拡張剤を使用することもあります。
それでも効果が得られない場合は、ステロイドを鼓膜の内側へと直接注入する「ステロイドの鼓室内投与」や、高気圧にした室内で酸素を吸って体内の酸素量を増やす「高圧酸素治療」などが行われます。
このような治療法が用意されているにも関わらず、突発性難聴が完治するのは全体の1/3程度。
他の1/3は症状が軽くなるものの耳鳴りなどの後遺症が残ってしまいます。
そして後の1/3は全く治らないという結果になってしまいます。
完治の確率を上げるカギは「早期発見」です!
突発性難聴は発症後48時間が勝負と言われているほど、早期発見が重要とされている病気なのです。
めまいや吐き気などの症状がなければ通院治療になりますが、症状がひどい場合は即日入院となります。
聴力は一カ月ほどで現在の聞こえ方として固定されてしまうので、一カ月以上放置して治療してもほぼ治りません。
幸い人間の五感は優れているので不調を感じ取りやすくなっています。
病院に行くことを先延ばしにせず、違和感があったらすぐに耳鼻科に行って治療を始めましょう!
まとめ
唐突になる上に予防法もないので不安になってしまうと思いますが、発症してしまった時は落ち着いてすぐに近くの耳鼻科に行きましょう。
普段から規則正しい生活をしてあまり疲れをため込まないよう気を付けましょう!
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