突然耳を襲う耳鳴りは痛いわけではありませんが耳をふさいでも逃れられないので苦しいですよね。
一時的なものならば我慢できますが、それがずっと続くと不安になってしまいます。
長く続く耳鳴りの原因とはいったい何なのでしょう?
キーン!ずっと続く耳鳴りの原因
長く続く耳鳴りの最も有力な原因は突発性難聴です。
難聴なのに音に悩まされるとは不思議ですが、耳鳴りは音を受け取って処理する脳が誤作動を起こしたせいで発生する、耳の中から直接聞こえる音なのです。
突発性難聴は年齢に関わらず突然発症するので、昨日までは何ともなかったのに起きたら耳鳴りが続いている時は突発性難聴を疑いましょう。
また、同じ難聴でも加齢が原因の場合があります。
音を受け取る機能が衰えたことによる難聴で、主に高い音が聞こえずらくなるようです。
突然ではなく元々音の聞き取りずらさがあり高齢である場合は、こちらを疑ってみましょう。
難聴以外の耳鳴りの原因として挙げられるのはメニエール病です。
耳鳴りの他にふらつくほどのめまいや、音が籠って聞こえる時などは注意が必要です!
はっきりとした原因は解明されていませんが、内耳にリンパ液が溜まりすぎるとそこが水膨れになってしまい発症すると考えられています。
突発性難聴は再発することはほぼないですが、メニエール病は再発する上に繰り返すとどんどん症状が悪化するそうです。
耳鳴りに薬はあるの?
耳鳴りそのものを止める薬はありませんが、耳の機能を回復させる薬はいくつかあります!
処方薬
・ストミンA配合錠
耳鳴りの原因である難聴は内耳の血流が悪くなることにより引き起こされる場合があります。
この薬には血管を拡張させる成分が含まれているので、耳の血流が良くなり難聴やそれによって引き起こされる耳鳴りを抑えてくれます。
・セファドール
メニエール病などは耳の炎症によって耳鳴りを引き起こすので、この炎症を抑えてくれるのがこの薬です。
・メイラックス
耳鳴りはストレスによっても引き起こされます。
明確なストレスの原因がある時は上記のような抗不安薬が効果を示す場合もあります。
市販薬
・ナリピタン
ストミンA配合錠と成分が同じのため、手軽に試せる薬です。
・アリナミンEXプラス
内耳の機能を回復させるため、ビタミン剤なども効果的です。
漢方
・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
主にめまいや立ちくらみ、頭痛などに効果がある漢方です。
耳鳴りのように原因が良く分からないものは漢方の体質改善によって症状が軽くなることがあります。
西洋医学のようにすぐに効果が表れるものではないので、漢方内科で相談してみることをお勧めします。
耳鳴りの治療法
耳鳴りは薬物療法が一般的な治療法です。
他にも精神的な面で耳鳴りが起こっていると診断された場合は、心理療法による治療も行われます。
そこまでひどい耳鳴りではない時は、マッサージや鍼灸なども効果的です。
こちらは病院に通わなくても出来る民間療法なので、一度試してみると良いかもしれません。
耳鳴りが起こった時に気を付けるべきこと
急な耳鳴りは突発性難聴の可能性が高く、突発性難聴は早くに治療を始めなければ完治しにくい病気です。
発症後48時間以内に病院に行くのがベストだと言われているので、出来るだけ早く耳鼻科に行きましょう。
また、耳鳴りの他に頭に痛みを感じた場合は更に注意が必要です。
脳梗塞や脳出血を起こしている可能性があるので、こちらもすぐに病院へ行きましょう。
どんな場合であっても耳鳴りがし始めたら大きな音を出すものから離れてください。
カフェインやアルコールの摂取も症状が悪化するので控えましょう。
まとめ
普段から大きな音で音楽を聞いたり、過剰な耳掃除などで耳を傷つけても耳鳴りに繋がることはあります。
どちらにも言えることですが、耳に負担をかければかけるほど難聴や耳鳴りを発症する確率は上がるので、何事もほどほどにするよう気を付けましょう!
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